【保存版】お葬式後の“塩の清め方”と帰宅後にやるべき7つのこと

仏事の基礎知識

お葬式に参列したあと、心身ともにどっと疲れることはありませんか?
大切な人との別れに加え、慣れない場での長時間の移動や緊張感…。
そんな中でも、帰宅後にきちんとした“清め”や“手続き”をすることで、心も身体も整いやすくなります。

本記事では、葬儀後に行う塩での清め方から、香典返しの整理・遺族へのお礼まで、7つのステップに分けて詳しく解説します。


1. 【玄関先で】塩を使った清め方とその作法

お葬式の後、自宅に入る前に「塩で清める」という風習をご存じですか?
これは、故人の“死”を穢れ(けがれ)とみなす古い風習に基づくもの。仏教では死を穢れとしない立場もありますが、地域や家庭のしきたり、年配者への配慮として行われることがあります。

塩で清める正式な手順

  1. 事前に塩を用意
     小さな紙袋や器に盛っておきます。
  2. 玄関の外で立ち止まる
  3. 右肩→左肩→足元の順に振る
  4. 衣服についた塩を手ではたき、余分な塩は地面にまく
  5. 塩をまいた場所は踏まないように家に入る
  6. 家族全員が同じように清める

💡ワンポイント:
地域によってはこの風習がない場合も。親族や近隣の方に事前確認をしておくと安心です。


2. 【感染症対策にも】帰宅後は手洗い・うがいを忘れずに

塩で清めたあとは、手洗い・うがいでしっかり衛生管理を。
葬儀会場は多くの人が集まるため、風邪やウイルス感染のリスクも考えられます。とくに冬季や流行期には、早めの手洗い・うがいを心がけましょう。


3. 喪服や小物の手入れは早めに

長時間着用していた喪服は、しわ・ホコリ・汗などが気になるもの。次の法要や万一の際に備えて、丁寧にメンテナンスしておきましょう。

靴・カバン・ネクタイなども確認を

ホコリはブラシや手で払い落とす

クリーニングに出す場合は喪服用の扱いがある店を選ぶ


4. 香典返しやいただいた品物の整理

葬儀・通夜のあと、香典返しや供物を受け取って帰るケースも多いです。
これらは帰宅後すぐに整理しておくと、次の法要やお礼の準備がスムーズになります。

香典返しの例

  • お茶・のり・お菓子などの詰め合わせ
  • 賞味期限を確認し、早めに分配or保管

いただき物

  • 花は水を替えて長持ちさせる
  • 名簿や手帳に「誰から何をいただいたか」を記録しておくと便利

5いんき)に向けての準備をする際にも、誰から何をいただいたか記録しておくとスムーズです。


5. 必要なら「お供え」の準5. 四十九日や命日に向けた「お供え」の準備

葬儀後、親しかった故人への供養として、後日「お供え」をする習慣があります。

お供えのタイミング

  • 四十九日法要(忌明け)
  • お盆・命日
  • 初七日・満中陰忌(地域による)

よく選ばれるお供え品

  • お線香・お花
  • 日持ちするお菓子や果物
  • 地元の名産・故人の好きだった物

のし紙の表書き

  • 「御供」「御供物」
  • 水引は黒白または双銀の結び切り

💡宅配で送る場合は、簡単なメッセージカードを添えると丁寧です。

6. 遺族へのお礼や気遣いも忘れずに

葬儀の喪主や遺族は、多くの準備や精神的負担を抱えています。
参列者としてできることは、一言の気遣いちょっとしたお手伝いです。

  • 電話やメールで「落ち着きましたか?」と声をかける
  • 落ち着いた頃に弔問に伺う(長居は避ける)
  • 役所の手続きや法要準備で手が必要なときはサポートを申し出る

7. 自分自身の気持ちも整える

故人との別れは、自分自身にも大きな感情の波をもたらします。
葬儀後は、静かな時間を持ち、自分の心も労わってください。

  • 好きな音楽を聴く
  • ゆっくりお茶を飲む
  • 誰かに話を聞いてもらう

💡無理に元気を出そうとせず、自分のペースで日常に戻ることが大切です。


まとめ|葬儀後の流れを把握して心と環境を整える

お葬式の後にやるべきことをまとめると、以下のような流れになります。

  1. 【玄関先で】塩で体を清める(地域の風習による)
  2. 【帰宅後すぐ】手洗い・うがいで衛生ケア
  3. 【翌日までに】喪服・小物の整理・クリーニング
  4. 【落ち着いたら】香典返しや供物の整理・記録
  5. 【次の法要に備え】お供えの準備・マナー確認
  6. 【ご縁があれば】遺族へのお礼やサポートの連絡
  7. 【そして】自分の気持ちを労わる時間を持つ

葬儀は終わっても、故人を偲ぶ気持ちは続いていきます。
少しずつ日常を取り戻しながら、心穏やかに故人を思う時間を大切にしていきましょう。

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