⚡️中央線のオレンジは本当に飛び込みを誘発するのか? ホームドア未設置駅や影響の少ない駅、自殺防止への取り組みを解説⚡️

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1. 中央線のオレンジ色だから飛び込みやすい?

「中央線の車体がオレンジ色だから人が飛び込みやすい」という都市伝説を耳にしたことはありませんか? 実はこれには明確な根拠はなく、**“色と飛び込みの因果関係”**は証明されていません。中央線のイメージカラーがオレンジなのは歴史的経緯や路線区分のためであり、「人身事故の多さ=色のせい」というのはあくまで俗説です。

しかし、なぜ中央線が“飛び込み”をはじめとした人身事故の多い路線だと認識されているのでしょうか。最大の理由はやはり列車本数の多さ利用客数の多さです。乗客が多い・電車の運行が頻繁であるほど、どうしても人身事故件数は相対的に増えやすい傾向にあります。そこへ「オレンジ色が目立つ」という印象がプラスされ、都市伝説が広まったと考えられます。


2. ホームドアが未だ設置されていない駅

人身事故を防ぐ上で重要なのが、ホームドア可動式ホーム柵の存在です。近年はJR線や大手私鉄を中心に設置が急速に進んでいますが、それでもすべての駅に設置されているわけではありません。

2-1. 都内主要路線でも未設置駅はまだ多い

  • 中央線(各駅停車・快速)
    例えば、中央線快速が停車する三鷹以西の多くの駅は、ホームドア未設置の駅が多い状況にあります(設置計画は進行中)。
  • JR山手線・京浜東北線
    山手線では設置済みの駅が増えましたが、まだ一部駅では工事中だったり、対応が遅れているケースも。京浜東北線も同様です。
  • 私鉄各線
    小田急や京王などでは主要ターミナル駅から順次整備が進んでいますが、各駅停車しか止まらない小規模駅を中心に未設置のところが残っています。

2-2. なぜ設置が進まないのか?

  1. ホーム幅の問題
    歴史のある路線ではホーム幅が狭く、ドア位置も車両によって微妙に違うことがあります。こうした場合、ホームドアの設置が難航しがちです。
  2. 費用負担・工事期間
    駅改良や耐震工事を並行して行う必要があるため、費用や時間がかかります。駅ごとに設計が違うため、一律に設置を進められないのが現状です。

2-3. ホームドア設置の見通し

国土交通省や鉄道事業者は、主要な大都市圏の駅を中心にホームドアやホーム柵の設置を進める目標を掲げています。ただし、新型車両への統一や駅の構造改良など、多方面の調整が必要なため、すべての駅で即時に対応するのは困難というのが実情です。


3. 人身事故があったとしても、比較的路線の影響を受けにくい駅

人身事故が起きた場合、該当路線の運行が停止・遅延し、多くの乗客に影響が及びます。一方で、複数ルートのバイパスがある、または本数がそこまで多くないといった理由で「比較的」影響度が小さい駅が存在します。

3-1. 小田急線・京王線の各駅停車のみ停車する駅

  • 参宮橋駅・代々木八幡駅(小田急)代田橋駅・下高井戸駅(京王) など
    これらの駅で事故が起きた場合でも、多くは急行や快速急行が走る本線区間で調整が図られ、区間運休や折り返し運転で影響を局所化しやすい傾向があります。

3-2. 複々線・複線ドリフトの恩恵

小田急線や東急田園都市線など、複々線区間を有する路線は、上下線以外にも急行線と緩行線を使い分けることが可能です。人身事故で一方の線路が使用不可になっても、残りの線路で迂回運行を実施できるため、全体の混乱をやや抑えられます。

3-3. 西武新宿線の小規模駅

  • 下落合駅・中井駅など
    本数は多いとはいえ、JR山手線や中央線ほどのダイヤ過密ではありません。もし事故が発生しても、振替輸送や折り返し運転の対応が比較的スムーズに行われやすい駅もあります。

4. 自死(身を投げる行為)を防ぐための取り組み

「飛び込み」という言葉に代表される自死行為を防ぐには、ホームドアの設置だけでは不十分です。メンタルヘルスケアや社会全体の啓発活動も重要となります。

  • 駅構内の標語・啓発ポスター
    鉄道会社や自治体が協力し、自死防止や相談窓口の案内を掲示している駅も増えています。
  • 青色LED照明の活用
    ホーム先端などに青い照明を設置することで、気持ちを落ち着かせる効果を狙った取り組みが行われています。実際に事故件数の減少が報告された駅もあり、一定の効果があるとされています。
  • 相談窓口の周知
    厚生労働省が運営する「こころの健康相談統一ダイヤル」や、さまざまなNPO・民間団体の相談窓口を周知することで、思い詰めた人が助けを求めやすい環境づくりを目指しています。

もし周囲で悩んでいる人がいたら、声をかけたり、専門の相談窓口を紹介してあげてください。困っている人が「相談できる」と思えるだけでも、自死のリスクを下げる一助になります。


5. まとめ

  • 中央線のオレンジ色が飛び込みを誘発するというのは根拠のない都市伝説であり、列車本数や利用者数の多さが人身事故発生率を押し上げる主な要因と考えられます。
  • ホームドア未設置駅はまだまだ多く、駅の構造や費用・工期の問題から、一斉整備は困難です。ただし、主要駅を中心に整備が進み始めており、今後さらに拡大が期待されます。
  • 事故が起きても路線全体への波及が比較的少ない駅としては、小田急・京王などの各駅停車のみ停車する駅や、西武新宿線の小規模駅などが挙げられます。複々線の存在や本数の少なさなどにより、影響が限定的になる場合があります。
  • 自殺防止啓発においては、駅での啓発や青色LED照明、相談窓口の周知が効果的とされます。一人ひとりが「誰かに相談する・相談を受け止める」姿勢を持つことが大切です。

ホームドアの設置や列車運行管理の高度化によって、今後も人身事故リスクを減らす取り組みは続きます。しかし、それと同時に悩みを抱える人を孤立させず、社会全体で支える体制を整えることも不可欠と言えるでしょう。


▼もしあなたや周囲の方が悩んでいるなら▼

いのちの電話

  • 電話番号:0120-783-556(フリーダイヤル)
  • 受付時間:24時間対応
  • 悩みを抱える方の話を“ただ聞く”ことで、心の負担を軽減する活動を行っています。

よりそいホットライン

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こころの健康相談統一ダイヤル

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  • お住まいの地域の公的機関(保健所・精神保健福祉センター等)の相談窓口につながります。医療機関紹介や専門相談などに対応。

TELL Lifeline(英語対応)

  • 電話番号:03-5774-0992
  • 受付時間:9:00~23:00(年中無休)
  • 在日外国人や英語を話す方へ向けた電話相談ライン。メンタルヘルスや自殺予防にフォーカスしています。

NPO・宗教施設へのアクセス

  • NPO団体
    • 「自殺防止 NPO」「傾聴 ボランティア」などで検索すると、電話相談・チャット相談・居場所支援を行う団体が見つかります。
  • 教会・お寺
    • 「教会 悩み相談」「お寺カフェ」などで調べると、無料で話を聞いてくれる所もあります。宗教に関係なく訪ねられる場所も増えています。

一人で抱え込まないで!!
どうしようもなくつらいときは、上記の窓口や団体にぜひ連絡・訪問してみてください。誰かと“話す・つながる”ことで、思いもよらない道が開けるかもしれません。もし周囲に悩んでいる人がいたら、こうした情報を教えてあげるだけでも大きな助けになります。

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