葬儀の現場では、さまざまな背景を持つ故人に出会います。中でも「右翼関係者」と呼ばれる方の葬儀は、一般的な家族葬とは雰囲気や作法が異なることがあります。
今回は、私たち一般人がそうした葬儀に参列する際に、知らずにやってしまいがちなNG行動や、見えにくいマナー上の注意点をわかりやすく解説します。

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右翼関係者の葬儀とは? まずは基本を知っておこう
軍歌と旭日旗、戦闘服…まるで式典のような空気感
右翼系の葬儀では、一般的な仏式や家族葬とは異なり、以下のような演出が見られることがあります。
- 街宣車が葬儀場前に並ぶ
- 軍歌や国歌の流れる開式
- 式場内に旭日旗や団体旗
- 「同志」「戦友」といった呼び名
- 神道式や独自の儀礼(玉串奉奠など)
こうした「思想的・国家的」な演出は、あくまでその方の信条・団体文化に基づくもの。驚かず、静かに受け止める姿勢が大切です。

一般人が気をつけたいマナーと立ち居振る舞い
極端な表現に驚かない
弔辞で「国賊と戦いぬいた男だった」「大和魂を継ぐ者だった」などの発言が飛び出すことがあります。
強い言葉に面食らっても、顔や態度に出すのは厳禁。式中は「静かに耳を傾ける」ことに集中しましょう。
撮影・録音は絶対NG!
右翼関係者の中には、「顔出し」「音声記録」などを非常に警戒する方もいます。スマホを手に持っているだけで「何をしているのか?」と睨まれるケースも。
- スマホは必ずバッグやポケットに
- 写真を撮りたい場合は事前に必ず確認
- スマートウォッチの録音機能などにも注意
記録行為は一切しないのが基本姿勢です。
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喪服はOK。でも「浮かない服装」を意識して
一般的なブラックフォーマルで参列することは問題ありませんが、団体関係者が「制服風の恰好」で並ぶ中で、華美な格好や目立つ髪色は浮いてしまうことも。
- ノーネクタイ、光沢あるシャツ、アクセサリー → NG
- 香水、明るすぎる髪色、派手なネイル → NG
- スーツが地味すぎる分、身のこなし・礼儀でカバーしましょう

反日に見えにくい「暗黙の了解」に注意!
挨拶すべき相手は「喪主」だけじゃないかも?
団体関係者の中には、喪主以上に実権を持つ「代表格」がいます。そういった人物に無礼があると、すぐに噂が広まります。
- 受付で「こちらでご挨拶すればよろしいでしょうか?」と確認
- 目上の男性がいたら、深く一礼・敬語を徹底
式後の茶話会は注意!誘われたら断ってもいい
懇談室での会食やお茶会に誘われることがありますが、軽い気持ちで入ると「どこの人?」と探られたり、思想を問われることも。
- できるだけ丁寧に断る(「所用がありまして…」でOK)
- 出る場合は、聞き役に徹し、政治的話題に乗らない
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記帳内容が“思想チェック”になる可能性も
参列者名簿が「味方かどうか」の判断材料になることがあります。
気になる場合は、受付で「名前だけでよろしいでしょうか?」と相談すると対応してくれることも。
- 所属や肩書は曖昧でもOK(「都内在住」など)
- 企業名は書く必要なし。個人名だけで十分
外でも見られている!式場の外でも気を抜かない
会場外に私服で見張っている関係者がいることも。式後すぐのスマホ操作、タバコ、ヘラヘラ笑いなどは悪印象を与える可能性大です。
まとめ:礼儀を尽くせば、きちんと受け入れてもらえる
右翼関係者の葬儀は、思想や様式が異なるため、慣れない方にとっては緊張する場かもしれません。
しかし、「一歩引いて礼を尽くす」という姿勢があれば、大きなトラブルになることはありません。
参列とは、亡くなった方への最後の敬意を表すもの。
どんな思想の人であっても、その人生を尊重し、静かに祈る心が何より大切です。