「年越しの御作法」やっていいこと・ダメなこと。喪中やSNS挨拶の疑問も解決!

季節の行事

今年も残すところあとわずかとなりました。

大掃除に買い出し、仕事納め……と慌ただしく過ぎる年末ですが、ふとした瞬間に「これってどうするのが正解なんだっけ?」と迷うことはありませんか?

「年越しそばはいつ食べるのがいい?」「喪中の初詣はダメ?」

意外と知らない**「年越しの御作法」**。

今回は、伝統的なマナーからSNS全盛の現代ならではの疑問まで、スッキリ解決していきます。清々しい気持ちで新年を迎えるためのチェックリストとしてご活用ください。


1. 年末準備の「やっていいこと・ダメなこと」

まずは「年神様」を迎える準備から。実は、日付選びがとても重要です。

  • やっていいこと:28日までに飾り付けを済ませる
    • 「8」は末広がりで縁起が良いため、正月飾り(門松・しめ飾り・鏡餅)を出すのに最適な日です。
  • ダメなこと:29日と31日の飾り付け
    • 29日: 「二重苦」に通じるため。
    • 31日: 「一夜飾り」と呼ばれ、神様に対して誠意がない(葬儀の準備と同じ)とされるため、避けるのがマナーです。
  • 年越しそばのタイミング:
    • 基本は**「大晦日の夜、年を越す前」**に食べ終えます。「1年の厄を断ち切る」意味があるため、年をまたいで食べると、厄を新年に持ち越してしまうと言われています。

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2. 神社とお寺でこんなに違う!「参拝の御作法」

初詣、あなたは神社に行きますか? それともお寺ですか? それぞれで「やっていいこと」が異なります。

項目神道(神社)仏教(お寺)
参拝の心構え神様をお迎え・感謝する仏様に守護を祈る・煩悩を払う
やっていいこと二礼二拍手一礼(音を立てて叩く)静かに合掌(拍手は打たない)
ダメなこと参道の真ん中を歩く(神様の通り道)仏閣の敷居(しきい)を踏む

豆知識: 除夜の鐘が108回なのは、人間にある108つの煩悩を一つずつ消していくため。お寺ならではの文化です。


3. 【お悩み解決】喪中の時はどう過ごすべき?

「身内に不幸があったけれど、お正月はどうすれば?」という悩みは多いものです。

  • 神社への参拝:一般的に忌中(四十九日)の間は鳥居をくぐってはいけないとされています。五十日祭を過ぎれば参拝OKとされる神社が多いですが、不安な場合はお寺への参拝(お寺には「死を汚れとする」考えがないため)を検討しましょう。
  • やってはいけないこと:
    • 門松・しめ飾り・鏡餅などの祝飾りの設置。
    • おせち料理(特におめでたい意味を持つ海老や紅白の蒲鉾など)。
    • 「おめでとう」という挨拶。

4. 【現代版】SNSでの挨拶、ここがポイント!

今や当たり前になった「あけおめSNS」。マナー違反にならないためのポイントです。

  • 喪中の相手への配慮:自分が喪中の場合は「年頭のご挨拶」などの言葉を使い、「おめでとう」を避けます。相手が喪中の場合は、メッセージを控えるか「今年もよろしくお願いします」と日常的な挨拶に留めるのがスマートです。
  • 投稿のタイミング:0時ジャストの投稿は回線の負荷になることも。少し時間をずらして投稿するのが、現代の「粋な作法」かもしれません。

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5. まとめ:一番の作法は「心穏やかに過ごすこと」

色々とお伝えしましたが、一番大切なのは形式を完璧にすることではなく、**「今年1年、無事に過ごせたことに感謝する心」**です。

無理をして全ての作法を守ろうとして、年末にイライラしてしまっては本末転倒。できる範囲で季節の節目を慈しみ、心地よい新年を迎えましょう。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください!


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