頑張った結果、下痢が止まらなくなった。
葬儀業界で体を壊しかけた話(体験談)
これは誰かを晒したいブログじゃない。
恨みをぶつけたいだけの記事でもない。
ただ、正直に悔しかったし、
体を壊したし、
これから葬儀業界に来る人、
あるいは全然違う業界の人にも、
「こんなことがある」って知っておいてほしいと思って書いている。
僕はどちらかというと体も心も強い方だと思う。
病気もしにくいし、風邪もあまりひかない。
それでも、壊れかけた。
指名されるほど、通っていた葬儀社
その葬儀社は、3代以上続いている老舗だった。
派遣スタッフとして入っていた僕は、なぜか毎回指名をもらっていた。

出勤できる日はほぼ全部抑えられている感じで、
「期待されているんだろうな」というのは、正直わかっていた。
能力がずば抜けて高いわけじゃない。
でも、
- それなりに頑張った
- 仕事が終わってからも練習した
- わからないことは自分なりに調べた
そんな状態ではあったと思う。
3代目は、厳しいけど納得できた
現在の社長(3代目・40代後半くらい)は、
厳しさもあるけど、優しさもある人だった。
腹が立つことがゼロとは言わない。
でも、他の葬儀社と比べれば、
**「仕事として納得できる厳しさ」**の範囲だった。
問題は、そこじゃなかった。
問題は「2代目」だった
2代目の社長。
年齢は80代中盤くらいだと思う。

社長業自体は娘さん(3代目)に引き継いでいる。
でも、現場が気になるのか、
どうしても口を出してしまう。
3代目が「こっちでやるから黙ってて」と止める場面も、
正直、何度も見た。
結果どうなるかというと、
- 3代目がやりたいこと
- 2代目の「昔はこうだった」
これがぐちゃぐちゃに混ざる。
スタッフは当然「社長(3代目)の判断」を優先したい。
でも、問題は2代目の口調だった。
「〇〇したのか!!!?」
「〇〇じゃないだろ!!!」
そんな言い方、
そこまで怒鳴らなくてもよくないか?
と思う場面が毎日のようにあった。
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なぜか、その矛先が全部こっちに来た
僕は派遣スタッフだ。
正社員でもない。
でも、なぜか2代目は僕にだけ、
逐一、細かく口を出してくる。
一挙手一投足、
「それは違う!!」
「もう一回やってみろ!!!」
やらなきゃいけない仕事はまだ山ほどある。
でも、2代目の視界に入ると、
必ず何か言われる。
「また見てる」
「また何か言われる」
そんな感覚になっていった。
やり方が未熟なのは、もちろんわかる。
でも正直、
「それ、主観じゃない??」
と思うことを、延々とぐちぐち言われる。
「また」
「また」
「また」
体に異変が出た
ある時から、下痢が止まらなくなった。
上からは来ない。
だから食中毒じゃない。
変なものも食べていない。
熱もほとんど出ない。
でも、
2代目にぐちゃぐちゃ言われている最中、
胃の底に変な違和感を感じた。

「ストレスは証明しづらい」
それはわかっている。
でも、明らかに体調は崩れた。
免疫が落ちたのか、結局風邪も引いた。
他のスタッフに
「3日くらい下痢が止まらなくて」と弱音を吐いたら、
「お腹、あっためた方がいいですよ〜」
……正直、
は?と思った。
内臓を大事にしてないわけないだろ、と。
「君のため」は、免罪符じゃない
多分、2代目を真正面から詰めたら、
こう言うと思う。
「君のために言ってる」
「みんなのためだ」
「会葬者のためだ」
でも、それって
全部、他人に責任をなすりつけているだけじゃないか?
善意を盾にすれば、
どんな言い方をしても許されるのか?
僕も40代になって、
「それ、間違ってるだろ」
と思うようになった世代なんだと思う。
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それでも、2代目を完全に否定できない理由
誤解しないでほしい。
2代目は、根本的には悪い人じゃない。
とんでもなくキツい言い方はするけど、
この世代にしては珍しく、
本当に間違った時には「すまん」と言う人でもある。
だからこそ、
その人が歩んできた長い歴史や経験が、
うまく伝わらないのが、余計にしんどかった。
だから僕は、
何度もその葬儀社に通っていた。
でも――
体を壊した事実だけは、どうにもならない。
辞めることは、逃げじゃない
今はどこも人手不足だ。
派遣なら、なおさら仕事はある。
正直、
そこじゃなくても、僕は働ける。

我慢して、
辛い思いをして、
体を壊してまで出勤する理由はない。
このブログが、誰かの助けになればいい
僕は、たぶんまだ大丈夫だった。
でも、人によっては、
心の病気になっていてもおかしくない。
だから、これから業界に来る人には言いたい。
- おかしいと思ったら、自分を疑わなくていい
- 辞める選択肢は、ちゃんとある
- 善意でも、人は人を壊す
このブログが、
どこかで誰かの心を少し軽くできたら、
それでいい。
これは恨みじゃない。
体験談だ。
そして、ささやかな警告だ。

