【第2部】科学とインターネットがもたらした価値観の転換

宗教・哲学

【第1部】宗教の役割とその変化|無宗教が増える現代社会とは?

【第3部】小さなコミュニティの再発見|心の拠り所を求めて

はじめに

科学とインターネットの発展は、私たちの生き方や価値観を大きく変えました。
病気や自然現象を宗教的に説明する必要はなくなり、誰もがスマートフォンひとつで世界中の情報にアクセスできる時代。便利さと同時に、人々が抱える「心の拠り所」も変化しつつあります。

本記事は「宗教と現代社会」をテーマにした三部作の第2部です。
ここでは、科学とインターネットがもたらした価値観の変化と、その影響について考えていきます。


科学が宗教の役割を肩代わりした

かつて宗教は、自然や死を説明する役割を担っていました。雷や地震は「神の怒り」、病は「祟り」や「宿命」と考えられてきました。
しかし現代では、医学や科学がその答えを示します。病気はウイルスや生活習慣が原因であり、地震はプレートの動きによって起こる。迷信よりもエビデンスを重視する価値観が広がったことで、宗教は「説明の装置」から「文化的習慣」へと位置づけが変わりました。

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インターネットが広げた“世界とのつながり”

インターネットの登場によって、私たちは一瞬で世界とつながることができるようになりました。SNSや検索を通じて、国境を越えた情報や価値観が流れ込みます。
かつて家族や地域を基盤にしていたアイデンティティは、今や「世界」を相手に形作られる時代になりました。便利さは増した一方で、個人の立ち位置は以前よりもはるかに広がったのです。


しかし「世界」は大きすぎる

世界中とつながれるようになった反面、その広さは新しい課題も生みました。
あまりに多くの人と比較される環境では、孤独感や疎外感を抱きやすくなります。便利さと自由の裏側で、「自分の居場所」を見失う人も少なくありません。
科学とインターネットが与えてくれたものは大きいですが、宗教がかつて果たしていた「心の安らぎの場」を完全に置き換えることはできていないのです。


まとめ

科学とインターネットは、私たちの暮らしに計り知れない恩恵をもたらしました。
しかし、それは人間の不安や孤独をすべて解決したわけではありません。宗教の役割が薄れた現代において、「心の拠り所」は依然として必要とされ続けています。

では、その拠り所はどこにあるのでしょうか。
最終章となる第3部では、「小さなコミュニティの再発見」について考えていきます。

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