お葬式や死にまつわる迷信・都市伝説10選|意味・由来を葬儀業界目線で解説

死と文化・価値観

お葬式や「死」に関する場面では、今でも多くの迷信や都市伝説が語られています。
「霊柩車を見たら親指を隠す」「友引の葬儀は避ける」など、聞いたことがある人も多いでしょう。

これらは科学的な根拠というより、日本人の死生観や不安、生活の知恵から生まれたものです。
この記事では、よく知られている迷信・都市伝説10選を、意味や由来とあわせてわかりやすく解説します。

霊柩車を見たら親指を隠す

霊柩車を見かけたとき、親指を握って隠すと「親の死を防げる」と言われています。
これは親指の「親」という字に由来する迷信です。

特別な宗教的意味はなく、死への恐れを和らげるための言い伝えとして広まりました。

夜に爪を切ると親の死に目に会えない

「夜爪(よづめ)」は「世詰め」に通じるとして不吉とされた言葉遊びの迷信です。
昔は夜に刃物を使うと危険だったため、生活上の注意喚起が迷信として残ったとも言われています。


棺に釘を打つのは縁を断つため

棺の釘打ちは、故人が現世に未練を残さず旅立てるようにという意味があります。
同時に、生者が心の区切りをつけるための象徴的な儀式でもあります。

現在では簡略化されることも多く、地域差があります。


火葬の煙をまたぐと霊が憑く

火葬の煙は「魂が天に昇るもの」と考えられてきました。
それをまたぐ行為は、霊を踏みつけると解釈され、不吉とされたのです。

これも敬意や畏れの感情から生まれた迷信の一つです。

泣かないと成仏できない/泣きすぎると迷う

地域によって真逆の迷信が存在しますが、共通しているのは
遺族が気持ちを整理するための心理的な意味合いです。

どちらが正しいというものではなく、自然な感情を大切にすれば問題ありません。

葬儀の後に塩をまく理由

葬儀から帰宅した際に塩をまく習慣は、穢れを清めるという考え方に基づいています。
神道的な影響が強く、現在では「気にしない人」も増えていますが、今も根強く残る風習です。


喪服を完璧に揃えると不幸が続く

「完璧な喪服は死を呼ぶ」という迷信から、
あえて一部を簡素にする風習があった地域もあります。

現在の葬儀ではマナーを優先すれば問題ありません。


枕元に刃物を置くのは魔除け

包丁やハサミなどの刃物には、邪気を断つ力があると信じられてきました。
亡くなった直後の枕元に置くのは、悪いものを寄せ付けないための習慣です。


ペットを弔わないと祟る

犬神・猫又などの伝承と結びつき、
ペットの供養を怠ると祟るという迷信が生まれました。

現代では、家族として見送る気持ちの表れとして供養が行われています。


友引に葬式をすると友を連れて行く

六曜の「友引」は本来「勝負がつかない日」という意味ですが、
「友を引く」という語呂から、葬儀を避ける風習が定着しました。

現在でも火葬場が休みになる地域があり、実務的な影響が残っています。


迷信から見える日本人の死生観

これらの迷信は、迷信そのものよりも
死に対する恐れ・敬意・距離感を映し出しています。

正しい・間違いで判断するものではなく、
「そう考えてきた背景」を知ることで、葬儀や供養への理解が深まります。


まとめ|迷信は“不安”を整えるための知恵

お葬式や死にまつわる迷信は、
不安な状況の中で人の心を整えるために生まれたものです。

現代ではすべてを守る必要はありませんが、
知っておくことで周囲とのトラブルを避けたり、気持ちの整理につながる場面もあります。


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