はじめに|大切な葬儀でなぜトラブルは起こるのか?
葬儀は一生に何度も経験するものではありません。多くの人にとって「初めて」の連続であり、そこに 時間的な余裕のなさ や 確認不足 が加わることで、思いもよらないトラブルが発生します。
実際に葬儀の現場では、「まさか…」と思うような事態が起こることがあります。本記事では、実際にあった葬儀のトラブル事例10選を紹介し、その原因と後悔しないための防止策を解説します。

葬儀トラブルが起こりやすい理由
- 確認不足:慣れによる油断や伝達ミス
- 時間のプレッシャー:短時間での進行による混乱
- 管理体制の甘さ:人手不足やコスト削減によるチェック不十分
もちろん「一生懸命やった上でのミス」もありますが、中には「これはさすがに…」というケースも。ここからは実例を見ていきましょう。
【事例1】遺体の取り違え
- 内容:別人を火葬してしまった
- 原因:搬送ラベルや確認作業の不備
- 対策:
- 出棺前に遺族自身で顔を確認する
- 葬儀社の管理体制をチェックする

【事例2】安置中に腐敗が進行
- 内容:面会時に異臭が発生、腐敗が進んでいた
- 原因:冷却設備の不備・老朽化
- 対策:
- 安置施設を見学して設備を確認
- 夏場は冷却装置の有無と稼働状況を確認する
【事例3】火葬炉の故障で遺骨が残る
- 内容:火葬が不完全で遺骨が十分に残らなかった
- 原因:火葬炉の点検不足
- 対策:
- 火葬場の口コミや管理状況を事前確認
- 必要なら再火葬を依頼する
【事例4】香典の盗難
- 内容:香典が紛失、後にスタッフの不正が発覚
- 対策:
- 香典は信頼できる親族に管理を任せる
- 受付は二重チェック体制にする

【事例5】遺骨にペットの骨が混入
- 内容:人間用とペット用の火葬炉を併用していた
- 原因:管理体制のずさんさ
- 対策:
- 火葬炉が人間専用か確認
- 骨上げの際、遺族自身でも確認する
【事例6】遺体搬送中の事故
- 内容:霊柩車の交通事故により葬儀が遅延
- 対策:
- 搬送業者の安全管理を葬儀社に確認
- ご遺族の車は分散して移動する
”相続トラブルで葬儀が進まず、遺体が宙ぶらりんになるケースとその回避策”
【事例7】葬儀費用の二重請求
- 内容:同じ請求書が二度送られてきた
- 対策:
- 請求書と明細書を照合し、必ずダブルチェック
- 疑問点はその場で確認する
【事例8】祭壇準備のミス
- 内容:故人の希望が反映されない祭壇が設置された
- 対策:
- 要望は必ず書面で残す
- 柔軟に対応できる葬儀社を選ぶ

【事例9】受付名簿の紛失
- 内容:参列者リストを紛失し、香典返しができなかった
- 対策:
- 名簿は紙とデジタルで二重管理
- 信頼できる人に受付を任せる
【事例10】音響トラブルで音楽が流れない
- 内容:故人の好きな音楽が流れず、葬儀が中断
- 対策:
- 事前に音響リハーサルを実施
- 開式前に全体の最終チェックを行う
【要注意】電話番号を教えただけで?宗教トラブルの実例と相談先・対処法まとめ
トラブルを防ぐためのポイントまとめ
- 設備や管理体制を事前に確認
火葬場・安置施設・祭壇の状態をしっかりチェック - 見積もりと契約内容を把握
不明点は必ず確認し、明細書を受け取る - 信頼できる葬儀社を選ぶ
口コミや地域の評判を参考にする - 遺族自身が最終確認を行う
香典・遺体確認・葬儀進行を自らチェック

まとめ|「まさか」を防ぐのは事前準備
葬儀は一度きりの大切な儀式です。トラブルが起きれば遺族の心に長く残り、後悔の原因となります。
だからこそ、事前準備・チェック・信頼できる葬儀社選び が何よりも大切です。小さな確認が、葬儀を安心して執り行うための最大の防止策となります。