― 葬儀の仕事は、実はこんなに種類がある ―
はじめに
転職や副業を考え始める時期になると、
ふと選択肢に上がってくるのが「葬儀業界」です。
・人が必ず関わる仕事
・景気に左右されにくい
・求人が途切れない
そんなイメージを持つ人も多いと思います。
ただし一つ、はっきり言っておきたいことがあります。
葬儀業界は「知らないまま入る」と、想像以上にズレを感じやすい業界です。
理由は単純で、
多くの人が「葬儀社で働く」以外の選択肢を知らないまま、判断してしまうからです。
この記事では、
就職・転職を考える前に最低限知っておいてほしい
葬儀業界の仕事の種類と役割を、現実ベースで整理します。
向き・不向きの話は次の記事で書きます。
まずは「全体像」を知ってください。
「葬儀社で働く」=すべて、ではない
世間一般で語られる葬儀の仕事は、ほぼ「葬儀社」一択です。
しかし実際の現場は、複数の業者・職種が関わる分業構造で成り立っています。
一つの葬儀が無事に終わるまでに、
- 段取りを組む人
- 花を準備する人
- 故人を搬送する人
- 返礼品を整える人
それぞれが役割を担っています。
つまり、
「葬儀業界で働く」=「葬儀社に就職する」ではありません。
ここを知らずに選ぶと、
「思ってた仕事と違う」というズレが起きやすくなります。
読んで欲しいブログ その参拝、実は失礼?神社マナーを宗教的に解説!!
就職・転職先として見た「葬儀社」という仕事
葬儀社は、葬儀全体を仕切る中心的な存在です。
主な役割は、
- 遺族との打ち合わせ
- 葬儀内容の決定と進行管理
- 各業者(花屋・搬送・返礼品など)との調整
いわば「現場の司令塔」です。
また、実情として避けて通れないのが、
- 病院からの引き取り
- 警察署案件
- 身寄りのない故人への対応
こうした業務も含まれます。
華やかな仕事ではありませんが、
「葬儀を成立させる側」に立つ仕事であることは間違いありません。
一方で、責任も精神的負荷も大きいポジションです。
この点を理解せずに入ると、ギャップを感じやすくなります。
「裏方」だが欠かせない、花屋という選択肢

葬儀に欠かせないのが、祭壇や供花を担当する花屋です。
花屋は多くの場合、
葬儀社から委託を受けて動く立場になります。
主な仕事は、
- 祭壇・供花の準備
- 式場への搬入・設営
- 葬儀中の対応
- 終了後の撤収作業
見た目は華やかですが、
実際は体力仕事と現場対応の連続です。
「人と話すより、手を動かす仕事が合う」
「短時間でも集中して動ける」
こういうタイプの人には、現実的な選択肢になります。
運転が仕事になる、霊柩車・搬送業務

霊柩車の運転や搬送業務は、
葬儀の流れをつなぐ重要な役割です。
仕事内容は、
- 式場から火葬場までの搬送
- 病院・警察署から安置所への搬送
一見すると「運転するだけ」に見えますが、
実際はそう単純ではありません。
- 時間厳守
- 絶対に事故を起こせない緊張感
- 周囲への配慮
「安全」と「空気」を同時に運ぶ仕事です。
運転が苦でない人にとっては、
葬儀社とは違う関わり方ができる職種です。
目立たないが、返礼品屋

葬儀の最後を支えるのが、返礼品屋です。
返礼品屋の仕事は、
- 会葬者に渡す返礼品の準備
- 数量管理
- 「足りない」「急ぎで必要」といった対応
目立つ仕事ではありませんが、
一つでもミスがあると現場が止まります。
葬儀社と密に連携しながら、
裏側で支える仕事がしたい人向けの職種です。
葬儀業界の仕事に共通する特徴
どの職種にも共通して言えるのは、次の点です。
- 人の死が日常にある
- 突発対応が前提
- 一人では完結しない
- チームワークが重要
感情を大切にする場面もあれば、
割り切って段取りを優先する場面もあります。
「きれいごとだけでは回らない」
それが、葬儀業界の現実です。
就職・転職を考えるなら、まずは全体像を知ってほしい
葬儀業界は、
思っている以上に仕事の種類があります。
いきなり
「向いてるか」「きつそうか」
を判断する前に、
どんな選択肢があるのかを知ること。
それだけで、入り方も見え方も大きく変わります。
次の記事では、
この業界に向いている人/正直きつい人について、
現場目線で、きれいごと抜きに書きます。
知らずに飛び込む前に、
一度、立ち止まって考えてみてください。

