今回は、少し愚痴っぽい内容になるかもしれません。
でも、現場で働いていてずっと心の中に溜まっていたことなので、正直な気持ちを書いてみようと思います。
現在、私は葬儀関係の派遣スタッフとして、いろいろな現場に出ています。
派遣の立場というのは、一番下。
「頭数の足りないところに行って手伝う」──その認識は自分の中でしっかり持っています。
だからこそ、立場が下であることも、現場で一番雑用を任されることも覚悟していますし、それ自体は当たり前のことだと思っています。
でも、です。
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「偉そうな人たち」の存在
葬儀の現場に携わっていて、なぜか一番偉そうなのは葬儀社の社員です。
その次にくるのが花屋。
実際のところ、祭壇の9割は花屋さんが作っているのに、指示を出すのは葬儀社の人間。
もちろん、葬儀社が施主と打ち合わせをして、花屋に発注するという流れは理解しています。
花屋は「仕事をもらう立場」なので上下関係が生まれるのは自然なことかもしれません。
でも、だからといって、現場で偉そうに指示を飛ばすだけの葬儀社の態度には、どうしてもモヤモヤが残ります。
自分では何もしないのに「仕切ってる顔」だけは一人前。
言い方は悪いけれど、「偉そうにしている割には、実働ほとんどゼロじゃん」と思うこともあります。

昔気質の職人たち
10年以上前は、葬儀業界に反社が関わっていた時代もあったと聞きます。
その頃から続けている古株の方々は、たしかに今は丸くなっていて、派遣の自分たちにも穏やかに接してくれる人もいます。
でも一方で、いまだに「自分は偉い」と思い込んでいる人も少なからず存在しています。
花屋の方々は力仕事が多く、いわゆる職人の気質が強いです。
そのせいか、とくに年配の方は口調がきつく、当たりが強い人も多い。
「昔気質だから仕方ない」と言われることもありますが、正直こちらには関係のない話です。
年齢を重ねているからこそ、最低限の敬意や礼節は持っていてほしい。
若い人たち──20代や30代の花屋さんは、派遣スタッフにも丁寧に接してくれるので、そういう現場ではこちらも「頑張ろう」と自然に思えるのです。
「人を下げて、自分を上った」と勘違いしている人たち
私は、こういう人たちがどうしても苦手です。ってか、嫌いです。
自分の価値を上げるために、他人を見下したり、怒鳴ったり、支配的な態度をとる。
立場上、私は何も言えずに耐えるだけですが、心の中では「なんでこんな人たちが一般社会で生き残っているのか」と不思議に思います。
自分はそうならないように──
誰に対しても敬意を持って接すること、相手を下に見て自分の価値を保とうとしないこと、これは常に心がけています。
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派遣という働き方の光と影
派遣の仕事には、いろんな現場に行けるというメリットがあります。
毎日違う人と働くから、固定された人間関係に縛られない。
それは確かに気楽でもあります。
でも一方で、たまたま当たった嫌な人──上から目線で偉そうに命令してくる人──と一緒に仕事をしなければならないこともあります。
たった一日かもしれないけれど、その一日が本当に長く感じることもある。
立場が下だからこそ、反論もできず、ただ堪えるしかないという状況は、精神的にキツくなる瞬間もあります。

最後に
私は、この仕事をする上で一つだけ強く意識していることがあります。
それは「葬式を良いものにしたい」という思いです。
亡くなった方をしっかりと送り出す。
遺族の気持ちに寄り添う。
その場に立つ一人として、自分がどれだけ小さな存在であっても、全体の一部として役に立ちたいと思っています。
だからこそ、どんなに理不尽な扱いを受けても、派遣だからと見下されても、自分の役割を全うしたい。
でも、たまにはこうして本音を吐き出させてください。